情報のまとめとしてはわかりやすくて良いと思うのだが、科学的根拠の引用とそれに対する解決手段の列挙で、機械的で深みがないというか…。確かに問題を解決するための情報（解決方法）を提示するという目的は十分に果たしているものの、現代的というか要約か情報のまとめサイトのような感じで、書籍としてやや物足りない気がした。
とにかくわかりやすさ重視で初心者向けに書いているのだと思うが、DaiGoさんが得た知識を体系立てて提示することにひたすら特化しているしている本だと思う。～だから〇〇（～→〇〇）という「機械的」「一方的」感から脱しておらず、さらに題名の「コミュ障」という言葉もネット世界から脱していないようで、もう一歩深みというか広がり感が欲しいと思ってしまった。
参考になる箇所ももちろんあるのだが、読み手のほうも、あ、これは知ってる、これは知らないから少し参考にしてもいいかな、というような感じでつまみ食い的な感じで軽く読むような感じになる。これが狙いならばいいのだが（いいのか？わからない…）軽めの本の乱発でいいのかなあと思ってしまう。
大きなお世話ながら、DaiGoさんは読書家で知識もあるのだから、独自の考えと問題提起を含んだもう一歩深い文章を書いてみればいいのにと思う。超速読やら効率や時間を重視していることはわかるが、～すれば〇〇できるというような自己啓発書よりも、DaiGoさんならではの方法で複雑で難しいこと（例えば若者に寄り添うような、小説などでも！）に対して考察や見解を示してほしい。DaiGoさんの違う面に期待しているので、わかりやすさやウケを超えたものを発信してほしいです。
